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2018 年度 実績報告書

前立腺癌の去勢抵抗性獲得機序としてのARによるCCL2制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K16783
研究機関金沢大学

研究代表者

野原 隆弘  金沢大学, 附属病院, 助教 (20733372)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード前立腺癌 / micro RNA
研究実績の概要

アンドロゲン除去療法(androgen-deprivation therapy: ADT)によりアンドロゲン受容体(androgen receptor: AR)シグナルが阻害されると、癌組織でケモカインCCL2の分泌が亢進し、paracrine作用によって前立腺癌細胞が活性化されるが、AR高発現細胞からAR低発現細胞へ細胞間シグナル伝達を介して、ケモカイン分泌が亢進するという可能性を考えている。AR陽性の去勢抵抗性前立腺癌細胞株C4-2BのARをsmall interference RNAを用いてノックダウン(siAR)しその上清中のエクソソーム抽出を試みた。エクソソームマーカー蛋白であるTAPA-1(CD81)とCD63はsiARにおいても十分な発現を認めた。さらにエクソソームの定量をELISAによって行い、細胞10000個につき20000-40000個のエクソソームが確認された。CCL2を抑制しうるmicro RNAをデータベースから複数抽出し、まず候補としてmiR21とmiR221を抽出した。これらはsiAR-C4-2Bにおいて、コントロールのC4-2Bより発現が高いことが明かとなった。さらに、miScript PCR arrayを用いてsiARによって発現量が低下したエクソソーム内micro RNAとしてC4-2BではmiR3662, miR3666など4つが明らかにされた。逆に発現亢進したものも4つ認められた。これらがCCL2の発現に影響を及ぼす可能性が示唆され、今後のターゲットとする予定である。今後CCL2の発現に影響を及ぼすかどうか引き続き検討していく。

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公開日: 2019-12-27  

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