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2018 年度 実績報告書

難治性下部尿路機能障害に対する光遺伝学による新たな治療法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K16785
研究機関山梨大学

研究代表者

志村 寛史  山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (70755842)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード光遺伝学 / 下部尿路機能障害 / 前帯状回 / Optogenetics / チャネルロドプシン / Fiber photometry
研究実績の概要

前帯状回(Anterior Cingulate Coretex: ACC)は排尿と関連がある大脳領野の一つといわれているが、その機序は不明である。今回我々は、光遺伝学(optogenetics)を始めとする実験手法により、排尿に関わるACCの機能について研究を行った。1.ACCの膀胱への神経経路 神経節跳躍能力のある神経トレーサーWGA(Wheat Germ Agglutinin)をACCに注入した。組織学的解析によって、ACCから膀胱への経路が存在することを示した。2.ACCの神経活動の排尿への関与 ACCへ光ファイバーを刺入し、膀胱内圧測定と同時にACCの神経活動を測定した。Fiber photometryにより、ACCの神経活動に一致した膀胱内圧の上昇を認めた。 3.ACCにおける排尿に関与する神経細胞の同定 大脳皮質全域Ⅴ層の興奮性ニューロンにChR2を発現しているThy1-ChR2マウスに対し、光刺激を行った。Wild TypeマウスのACCにウイルス注入(AAV-CaMKⅡ-ChR2-EYFP)を行い、ACCの興奮性ニューロンだけにChR2を発現させ光刺激をすると、実験2と同様に排尿圧をコントロールできた。抑制性ニューロンの一種であるPVニューロンにCreが存在するPV-CreマウスのACCにAAV-EF1a-DIO-ChR2を注入してCre依存性にChR2を発現させ、光刺激を行った。光刺激により排尿間隔が延長した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] FMDを用いた血管内皮機能とLUTSとの関連について2018

    • 著者名/発表者名
      志村寛史、渡邊 望、中村健三、塚本拓司、桑原勝孝
    • 学会等名
      第106回日本泌尿器科学会総会
  • [学会発表] FMDを用いたタダラフィルの血管内皮機能改善効果とLUTSとの関与の検討2018

    • 著者名/発表者名
      志村寛史、渡邊 望、中村健三、塚本拓司、桑原勝孝
    • 学会等名
      第25回日本排尿機能学会

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公開日: 2019-12-27  

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