健常者4例、膀胱癌患者7例の尿から超遠心法でエクソソームを回収し、また同癌患者の癌組織を浸した培養液から癌組織分泌エクソソームも回収した。これらに含まれるタンパクを質量分析器で測定し、癌組織分泌エクソソームに含まれ、癌患者の尿中でのみ発現が見られたCLD4を同定した。CLD4の発現量を健常者30例、膀胱癌患者40例の別コホートの尿中エクソソームで検証すると、癌患者の尿中エクソソームで有意に上昇しており、CLD4を用いた癌診断能はAUC=0.845(感度72.5%、特異度86.7%)であり、その診断能は尿細胞診よりも良好であった(Youden's index 0.592 vs 0.475)。
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