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2018 年度 研究成果報告書

膀胱ATPシグナルの上位中枢における調整メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16791
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 泌尿器科学
研究機関大阪大学

研究代表者

上田 倫央  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (40759528)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードATP / 脊髄c-Fos / 膀胱
研究成果の概要

マウスを用いてATP膀胱還流を行い、膀胱内圧測定法を用いて排尿機能評価を行ったところ、ATP膀胱還流は排尿間隔を短縮させた。膀胱超音波検査を用いて最大膀胱容量と残尿量を評価したところ、ATP膀胱還流は最大膀胱容量を低下させたが、残尿量には変化を認めなかった。膀胱求心性神経の入力部である脊髄L6で神経活動マーカーc-Fosの発現解析を行ったところc-Fos陽性細胞数は増加した。ATP受容体アンタゴニストを膀胱還流すると、ATPによる排尿間隔の短縮とc-Fos陽性細胞数の増加は抑制された。神経トレーサーを用いてc-Fos陽性細胞を観察したところ、膀胱求心性神経に一部連続していた。

自由記述の分野

排尿

研究成果の学術的意義や社会的意義

膀胱内腔のATPが発生させる神経シグナルは、膀胱求心性神経を活性化させて排尿反射を亢進し、頻尿をきたすことが明らかとなった。過活動膀胱患者の尿中ATP濃度は健常者と比較し高値であることが報告されており、本研究結果を踏まえると、膀胱内腔のATPが頻尿症状に関与している可能性が示唆される。以上より、膀胱内腔のATPを制御することが過活動膀胱などの尿中ATPが増加する頻尿疾患の新規治療法になる可能性が示唆された。

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公開日: 2020-03-30  

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