低温大気圧プラズマを培養液(DMEM)に照射して、培養液中に発生したラジカルによる間接的な相互作用である抗腫瘍効果に着目し、研究を進めてきた。培養液(DMEM)に低温大気圧プラズマを照射すると種々の化学反応による活性型ラジカルが培養液中に発生する事を突き止めた。このDMEM中に発生した活性酸素種が、ヒト膀胱癌細胞に対して細胞内シグナル伝達経路の活性化を誘導して、Caspase-3上昇を伴うアポトーシスを引き起していることを突き止めた。さらに細胞周期に着目した研究においてはT24細胞において細胞周期を調節する因子の発現を変化させることでG1 arrestを誘導し、細胞周期を停止させる作用も見出した。このようにアポトーシス誘導する抗腫瘍効果を見出した。
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