子宮内膜癌の腫瘍微小環境と予後の関連性を明らかにすることとした。子宮内膜癌検体において、腫瘍微小環境マーカーのPD-L1、CD8、CD68、VEGFの蛋白発現と予後の関連性を解析した。全生存期間の単変量解析では、腫瘍細胞でのPD-L1の高発現が予後良好因子、腫瘍細胞周囲でのPD-L1の高発現、高齢、進行癌、非類内膜癌、深い筋層浸潤、脈管侵襲陽性が予後不良因子であった。多変量解析では、腫瘍細胞でのPD-L1の高発現、高齢、進行期、非類内膜癌、脈管侵襲陽性が独立予後因子であった。PD/PD-L1を介した免疫チェックポイント機構が、子宮内膜癌での腫瘍微小環境を調節し、予後に影響する可能性が示唆された
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