研究課題/領域番号 |
17K16847
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
千草 義継 京都大学, 医学研究科, 助教 (80779158)
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研究協力者 |
Word Ruth Ann University of Texas, Southwestern Medical Center
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 早産 / 羊膜 / TLR4 |
研究成果の概要 |
まず6種の化合物のEDA阻害効果(IC50)を検討したところ、化合物C=Econazole nitrateおよびD=Parthenolideが最も強力にTLR4を阻害した。次に化合物CあるいはDとヒト羊膜間葉細胞を培養し、そこへLPS、fFN、EDAを添加したところ、対照群ではIL-8、IL-6、TNFα、COX2、MMP1、PGE2のmRNAあるいはタンパク発現が増加したが、化合物CあるいはDを添加した群ではこれらの発現が有意に抑制された。Econazole nitrateおよびParthenolideはヒト羊膜におけるTLR4を阻害する点で、早産治療の有力な候補であることが示された。
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自由記述の分野 |
周産期医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早産の病態生理に鑑みれば、TLR4を阻害するアプローチは合理的かつ効果的であるが、これまでにこの方法を用いた早産治療の研究は存在しなかった。我々がヒト羊膜での有力なTLR4阻害化合物を同定し、その効果を確認できた学術的意義は大きい。またTLR4を有効に阻害する化合物は、重症感染症や敗血症性ショックといったTLR4を介する別の重篤な疾患の治療への応用の可能性があり、社会的意義も大きい。
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