子宮内膜症において発現が亢進しているmiR-100を用いて正常子宮内膜間質細胞が子宮内膜症の特徴的な形質が発現するかどうか研究を行った。その結果miR-100の下流のシグナル経路にSMARCD1、MMP1の関連があることを発見した。今回の研究ではmiR-100はSMARCD1を阻害することにより、MMP1を活性化させ、正常子宮内膜間質細胞の遊走能、浸潤能を増強させることが判明した。子宮内膜症において発現が亢進しているmiR-100はり子宮内膜症の進展様式に類似した作用を示したことから、子宮内膜症の病因の一つとしてエピジェネティックなメカニズムが関与していることが判明した。
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