研究成果の概要 |
妊娠高血圧症候群はその発症時期より早発型、遅発型に分類され、早発型HDPは特に重度な母児合併症と関連する。本研究は最終的に妊娠30週未満にHDPを発症した早発型HDP妊婦に対し、妊娠初期の代謝産物のメタボローム網羅的解析を行うことで、早発型HDPの病態解明または発症予知となるバイオマーカーの探索を目的とした。解析の結果、後に早発妊娠高血圧症候群を発症した妊婦は、妊娠初期血清においてにおけるMunic acid(p=0.033)の有意な減少, N,N-Dimethylglycine (p=0.026), S-Methylcysteine(p=0.037)の有意な増加が認められた。
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