研究成果の概要 |
本研究の目的は、オーファン受容体であるERRのリガンドを同定/作成し、ERRの系を介した分子機序を解明、新規内分泌治療戦略を確立することである。子宮体癌細胞株に対して、既知のERRのinverse agonistであるXCT790が、ERR抑制を介した抗腫瘍効果を有すること、およびそのin vitroでの機序を示した。また、同様の効果がin vivoでも得られ、アポトーシスの促進と血管新生抑制が関与していることを示した。これらの結果は、XCT790の子宮体癌に対するERRを介した抗腫瘍効果として報告した(Cell Oncol. 2019, Kokabu, Matsushima et al.)。
|