世界で初めてゼノフリー下でヒト人工多能性幹(iPS)細胞からhCG産生トロホブラストを作製するヒト胎盤形成モデルを構築した(Lab Invest 2017)。胎盤化には必須因子がBMP4であること、その添加濃度や添加タイミング等で分化効率が変わってくることなどの知見を得ている。栄養膜合胞体層(STB)と栄養膜細胞層(CTB)の分化誘導に成功した。構築したヒトiPS細胞のトロホブラスト分化誘導モデルを活用し、網羅的遺伝子発現解析から新たなヒト胎盤発生バイオマーカーを2つ見いだすことに成功した(Placenta 2019)。胎盤初期発生の分子メカニズムの解明に大きく貢献することができた。
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