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2020 年度 研究成果報告書

13価肺炎球菌ワクチン導入後に小児急性中耳炎から分離した肺炎球菌の分子疫学的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16885
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関東北大学

研究代表者

小澤 大樹  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (80792267)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード急性中耳炎 / 肺炎球菌 / 血清型 / 薬剤感受性 / 13価肺炎球菌ワクチン
研究成果の概要

本邦の13価結合型肺炎球菌ワクチン (PCV13) 導入後の菌交代現象の解明のため、2017年3月から2018年2月までの小児急性中耳炎の中耳貯留液から検出された肺炎球菌44株の血清型と薬剤感受性検査を解析した。
血清型は15A (15.9%)が最多 で、次いで23B (11.4%) であった。7価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV7) でカバーされる血清型は0%で、PCV13でカバーされる血清型は9.1%であった。血清型15Aはすべての株がペニシリン非感性株だった。
ペニシリン耐性率の高い血清型15Aが多く認められたことは、小児難治性急性中耳炎の病態の一因として留意しなければならないと考えられた。

自由記述の分野

耳鼻咽喉科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺炎球菌は急性中耳炎の代表的な原因菌である。13価結合型肺炎球菌ワクチン (PCV13) は導入後にPCV13が効果を示さない血清型の肺炎球菌が増加する菌交代現象が問題となる。本研究によりPCV13では効果がなく、なおかつペニシリン非感性の血清型15Aが増加していることがわかり、今後の小児急性中耳炎の難治化の原因になる可能性が示唆された。

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公開日: 2022-01-27  

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