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2019 年度 研究成果報告書

糖尿病モデルマウスを用いた糖尿病性聴覚障害、前庭機能障害の横断的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16905
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

杉本 賢文  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (30759668)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード糖尿病 / 聴力 / 前庭機能 / ABR / VEMP
研究成果の概要

糖尿病モデルマウスには、C57BL6/J系統マウスに高脂肪食を投与した(high fat diet; HFD)マウスとob/obマウスを用い、約5ヶ月間、前庭誘発筋電位(VEMP)、聴性脳幹反応(ABR)、歪成分耳音響放射(DPOAE)を経時的に測定した。対象群と比較しHFD群のDPOAEの成績は8 kHz, 12 kHz, 16 kHzの周波数で有意に改善し、ABRの結果も同様に12 kHz, 16 kHzの周波数で有意に改善した。一方、ob/obマウスではHFDマウスが示したような傾向は認めなかった。VEMPでは、HFDマウス及びob/obマウスは対象群と比較し、有意な差を認めなかった。

自由記述の分野

耳科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HFD投与よりC57BL6/J系統の野生型マウスのABRの成績が改善したと報告されているが、DPOAEとVEMPはまだ報告例がなく、本研究により、HFDマウスのDPOAEとVEMPの基礎データが初めて得られた。HFDマウスのDPOAEの成績が有意に改善された原因としては、正常食よりもHFDに多く含まれるビタミンEなどの成分が関与している可能性が考えられた。また、本研究のVEMP測定の結果から、少なくとも今回用いたHFDマウス及びob/obマウスでは、前庭機能障害が誘発されない事が示唆された。今後は、例数を増やすと共に、他の糖尿病モデルマウスの測定も実施して、慎重に検証を重ねる予定である。

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公開日: 2021-02-19  

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