研究課題
若手研究(B)
鼻副鼻腔乳頭腫は良性腫瘍であるが、一定の頻度で悪性腫瘍(乳頭腫由来癌)が合併することが知られている。乳頭腫由来癌症例の標本から乳頭腫部分と癌部分を分離しアンプリコンシークエンスを用いた遺伝子変異解析を行った。癌部分的な特異的な変異遺伝子としてMLLT10およびFLT4が同定された。また同一標本内で乳頭腫と癌部での変異の不均一性が確認され、乳頭腫の状態でも変異の蓄積が癌と同程度に起こっている可能性が示唆された。
頭頸部癌
良性腫瘍である鼻腔乳頭腫が癌化するさい、良性腫瘍の段階で多くの遺伝子変異を起こすことが明らかになりました。良性腫瘍を手術で切除した際に今後の癌化するかどうかを予測するシステムの構築につながる可能性があります。