飼料至適濃度の決定については過去の文献と同様の結果であり、過去の文献の濃度のNMN、NRを使用した。次に、1か月齢の加齢性難聴マウスモデル(C57BL/6 マウス)を用いて、通常食群または通常食群+NMNまたはNR含有の飼料投与群で6か月間検討を行ったが、難聴の出現が明瞭に出らず、有意差のある結果が得られなかったため、高脂肪食群、低脂肪食群、高脂肪食+NMNまたは NR含有の飼料投与群を設定し、同様の実験を行った。この結果ABRでは高脂肪食群で難聴進行を呈し、NMNまたはNR含有の飼料投与群では難聴進行の抑制効果を認めた。それ以後の実験は進まなかった。
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