顔面神経麻痺(FP)群(左)と対照群では、運動実行領域と体性感覚処理領域である一次運動野、前運動野、補足運動野、一次・二次体性感覚野、前帯状回に一貫した脳活動が認められた。FP群では、感覚運動野の対側(右)隣接領域に活動が拡大し、左一次運動野の活動が低下した。 FP患者の脳活動は、求心性神経系が無傷であるにもかかわらず、遠心性神経系が障害されることによって影響を受けている可能性がある。FP患者は顔を動かそうとするが、麻痺により顔の動きが極端に悪いため、感覚入力が減少し、運動感覚の混乱が運動野や体性感覚野の大きな脳活動変化を誘発している可能性がある。
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