研究課題
若手研究(B)
前庭障害がおこるとめまいがおきる。前庭障害のあとは前庭代償という中枢の可塑性が働きめまいが回復する。その前庭代償を促進する方法を開発することはめまい平衡障害を克服することにつながる。前庭障害、前庭代償の研究には今まで猫やラットなどの比較的大きな動物が使われてきた。しかし遺伝的な改変が容易であるマウスでモデル動物を作成することは今後の研究の促進に寄与する。本研究では再現性が高いめまい平衡障害モデルマウスを作成し、今後の研究の基準となる回復過程の記録を行った。
平衡
めまい平衡障害になやんでいる患者は多い。慢性的なめまいは薬物投与で改善することが乏しく、前庭リハビリテーションが有用な治療法として注目されている。しかしその治療法としてのエビデンスは低く、今後有用な治療法として確立させるためには基礎研究を含めた研究が必須である。本研究はめまい平衡障害の基礎研究のためのモデルマウスを作成する研究として大いに意味があると考えられる。