日本人の神経線維腫症2型(NF2)症例を対象に、遺伝子変異とその臨床経過について検討した。孤発性のNF2と診断された11例に対し、末梢血のDNAを次世代シークエンスを用いて解析した。その結果5例はnonsense変異例、2例はframeshift変異例、1例は splice site変異例、1例はinframe deletion例であった。2例は病的バリアントが未判明であり、これらに対し MLPA解析を行ったが、Copy Number Variationは認められなかった。NGSの結果と臨床経過との対比を行ったところ、臨床経過については、truncating変異例の発症年齢が低い傾向にあった。
|