甲状腺腫瘍切除症例の腫瘍検体から102例のホルマリン固定パラフィン包埋ブロックから組織マイクロアレイを作成してcyclin D1免疫染色を実施し、染色性を確認後、液状保存細胞診検体におけるcyclin D1免疫染色についても検討を行った。細胞診検体におけるcyclinD1核染色率は感度85%、特異度100%で悪性腫瘍の診断が可能であった。またNGSを行い、BRAF V600変異、TP53変異などの変異も特定可能であった。細胞診検体を用いてcyclin D1免疫染色の陽性率とNGSで遺伝子変異を特定することで、腫瘍の術前スクリーニングシステムとして使用可能であることが確認された。
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