研究課題
緑内障性視神経障害の一部を反映したマウス軸索挫滅モデルの代謝物をLC/MSで網羅的に解析した。またその代謝物変動をクラスター解析し、網膜神経節細胞障害に伴い段階的に変動する特徴毎にグループ分類をおこなった。さらに、バイオマーカーとして有望な可能性のある代謝物に関してその局在をImaging MSにより同定した。当該代謝物の動態に影響を及ぼすと予想される酵素の発現量を評価するため、CMVプロモーターでドライブしたmCherry強制発現ウイルスベクター(AAV2)によりラベルされた網膜神経節細をセルソーターにより分離し、軸索挫滅による標的酵素の発現量をリアルタイムPCRにより測定した。具体的には、ウイルスベクターをマウス硝子体内に投与し、その4週間後にマウス軸索挫滅をおこなった。代謝物の変動パターンと同様に、律速酵素の発現量も軸索挫滅後に網膜神経節細胞障害に伴い増加していることが明らかとなった。さらに網膜神経節細胞層の局所の代謝物変動を調べるため、レーザーマイクロダイセクションの機器講習を受講し、実験系構築の準備を進めた。本結果の一部を学会発表した。また、国際誌に論文投稿しアクセプトされた。
すべて 2018
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Sci Rep.
巻: 8(1) ページ: 11930
10.1038/s41598-018-30464-z.