病態メカニズム解明と新たなバイオマーカーを特定するために、最新のノンターゲッティングメタボロミクス分析を組み合わせて、視神経挫滅(NC)の2、4、および7日後のマウス全網膜における代謝産物変動をプロファイルした。 NC後に濃度が変化した30の代謝産物を同定した。イメージングMSを用いて、代謝産物の変動を調べた結果、L-アセチルカルニチンは、網膜全体のみならず網膜神経節細胞層においても、網膜神経節細胞死に伴って増加していた。質量分析計とイメージングMSを組み合わせメタボロミクス分析は、病理メカニズムやバイオマーカーを明らかにし、緑内障の新たな治療標的の探索を可能にすることが示唆された。
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