研究課題
若手研究(B)
視野測定アルゴリズムとしてHumphrey Field Analyser搭載のSITA-Standardアルゴリズムが広く使用されている。SITA-Standardアルゴリズムは使用可能となってから20年以上経過しているが、その後それよりも優れたアルゴリズムは開発されていない。本研究ではSITA-Standardよりも高速に測定できるアルゴリズムの開発を行った。これにより、長時間の検査のより疲労効果の軽減が期待でき、臨床的に有用であると期待される。
緑内障
視野検査は両眼で10分程度かかり、その間患者は集中して視野測定を行う必要がある。測定時間が長いと疲労効果により視野の感度が下がることが示されている。また途中で集中がなくなり、視野検査の継続が困難となることもある。従って短時間で視野検査を行うことの利点は多い。本研究のアルゴリズムにより、短時間でSITA-Standardと互換性のある同等の結果を得ることがしめされた。また再現性も同等であった。従って、臨床的に本アルゴリズムは有用であると考えられる。