研究課題
自施設で手術を受けた増殖硝子体網膜症(PVR)患者の増殖膜を術中に採取し、mRNA・タンパクの発現を確認した結果、Caveolin-1の発現が亢進していることを発見し、同様の変化を野生型マウスに作成したPVR眼球でも確認した。Caveolin-1ノックアウト(Cav1KO)マウスのPVR眼球では、野生型マウスに比べて細胞の増殖聖変化が強く、Smad2/3のリン酸化を亢進した。ストレプトゾシン(STZ)負荷ラットにおいて網膜電図(ERG)の律動様小派(OP波)が減弱することは以前から報告されている。今回我々は、STZ負荷ラットにエイコサペンタエン酸(EPA)を給餌することによってERGのOP波が回復することを確認した。また、Muller cell lineであるMIO-M1cellを用い過酸化水素負荷(H2O2)投与後のMIO-M1cellの機能障害を分析した。その結果、H2O2負荷MIO-M1では細胞増殖能が低下し、脳由来栄養因子(BDNF)のmRNA・タンパク発現量が低下した。一方、EPA投与によりMIO-M1cellのBDNFのmRNA・タンパク発現量が上昇した。加齢黄斑変性の研究では、自施設で生成したAluをヒトRPE細胞およびマウス眼球内に投与し、インターロイキン(IL)-1β・IL18の上昇を確認した。さらに逆転写酵素阻害剤(NRTI)の一つであるLamivudine(3TC)を投与することによってIL1β・IL18の増加が抑制できるが、そのnegative controlである3,4-(methylenedioxy)cinnamic acid(3,4MCA)ではIL1β・IL18の増加が抑制できないことを確認した。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Ophthalmologica
巻: 238 ページ: 226-235
10.1159/000479482.
Jpn J Ophthalmol
巻: 62 ページ: 231-236
10.1007/s10384-018-0565-x.
Acta Ophthalmol.
巻: - ページ: -
10.1111/aos.14038.
Transl Vis Sci Technol.
巻: 28 ページ: 28(eCollection)
10.1167/tvst.8.1.28.