短腸症候群に対して、海外で唯一認可されている薬剤がGLP-2アナログ製剤Teduglutideである。しかし、Teduglutideの欠点は2点ある(①皮下注射製剤である②投与中止すると薬効が減弱する)。DPP4阻害薬は経口摂取製剤であり、以前の研究にて投与中止後の薬効の持続性を証明しており、これらの欠点を補完し得る。 本研究ではE-CadeherinとOccludin に関してDPP4阻害薬による有意な変化を呈していた。この結果はDPP4阻害薬により、短腸症候群モデルマウスの腸管上皮細胞の腸管バリア機能の増強を示唆し、バクテリアルトランスロケーションの低減への可能性を示した。
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