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2019 年度 研究成果報告書

短腸症候群における糖尿病薬DPP4阻害薬による新規治療法開発の基盤研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K17004
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 小児外科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

末吉 亮  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (10724172)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード短腸症候群 / DPP4阻害薬 / タイト結合 / E-Cadeherin / Occludin
研究成果の概要

短腸症候群モデルマウスにおいてDPP4阻害薬による腸管バリア機能増大のメカニズムを解明すべく、タイト結合蛋白・細胞間結合に着目し、本研究を遂行した。RT-PCR法・蛍光免疫染色法による検討において、短腸症候群手術+DPP4阻害薬を投与した群は短腸症候群手術+生食を投与した群と比較し、E-CadeherinとOccludinに関して有意差を有して高値を呈していた。本研究の結果は、近年注目されているDPP4阻害薬の抗炎症作用を証明しており、DPP4阻害薬の短腸症候群への有用性を示唆した。

自由記述の分野

消化管

研究成果の学術的意義や社会的意義

短腸症候群に対して、海外で唯一認可されている薬剤がGLP-2アナログ製剤Teduglutideである。しかし、Teduglutideの欠点は2点ある(①皮下注射製剤である②投与中止すると薬効が減弱する)。DPP4阻害薬は経口摂取製剤であり、以前の研究にて投与中止後の薬効の持続性を証明しており、これらの欠点を補完し得る。
本研究ではE-CadeherinとOccludin に関してDPP4阻害薬による有意な変化を呈していた。この結果はDPP4阻害薬により、短腸症候群モデルマウスの腸管上皮細胞の腸管バリア機能の増強を示唆し、バクテリアルトランスロケーションの低減への可能性を示した。

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公開日: 2021-02-19  

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