ケロイド由来線維芽細胞(K-FBs)と正常皮膚由来線維芽細胞(N-FBs)に対して、繰り返しストレッチ刺激を付与し、共焦点顕微鏡下で細胞内カルシウムイオン濃度をリアルタイム観察した。N-FBs群(約7%)と比較し、K-FBs群(約20%)で細胞応答率が有意に高く、ストレッチ刺激に対する易感受性を認めた。細胞内カルシウムイオン濃度は、ピーク後にnegative feedbackによる調整がみられた。ピーク値を比較すると、K-FBsが有意に高く、N-FBsを正常応答と仮定した場合、ROC解析によるカットオフ値は1.77であり、KFBs中の約13%で病的応答を示す細胞集団が存在すると推察された。
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