研究課題
ヒト幹細胞由来の血管構造体に関しては長さ1cm弱、内径2~3mm程度の構造体を用意できる環境を整えている。現在までに作成した血管モデルの検討及び臨床との結びつけの検討を行なっている。臨床での研究モデル・背景として、第108回 九州・沖縄形成外科学会学術集会 2018年10月27日北九州にて血管型ベーチェット病を有する両側下腿Gustilo3b開放骨折の一例を発表した。第45回日本マイクロサージャリー学会 2018年12月6日 大阪にて血管型ベーチェット病を有する両側下腿Gustilo3b開放骨折の一例の発表を行った。これらの発表をもとに、重度四肢外傷や下肢虚血に対するヒト幹細胞由来の血管構造体をグラフトとし、遊離皮弁を移植するモデルを考案している。このモデルは、臨床での需要が多いと考えられ、臨床応用の必要性が高いと考えている。近年は、本研究で使用した自動培養装置ACP-1と同様の培養装置が保険適応となり、本方法での培養血管作成もますます注目されると考えられる。本方法は昨年、保険適応となった自動培養装置とは異なり、scafold freeでの培養を行うことで、他種・他個体の細胞や足場組織を使わないため、アレルギーなどの生体反応を引き起こすことが非常にすくない。そのため、より安全な血管構造体が作成できる利点があある。現在はさらに種々の3Dプリンター(HICTOP)を用いた構造体作成の研究を行なっている。本年度も動物実験及び臨床応用への道を検討していきたい。
3: やや遅れている
勤務施設の移動に伴い、現在は大学共同研究院の身分であるため,動物実験に関しては遅れている。実験モデルに関しては下肢血管吻合パターンに関して、臨床及び学会発表等を行っている。下肢における吻合様式も端々吻合よりも端側吻合が適しているというデータを検討している。
3Dプリンターの研究や構造体作成の研究を行う予定である。また、現段階までの血管吻合に関するデータを海外で発表を行いたいと考えている。
研究の遂行が少し遅れているため
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Journal of Plastic, Reconstructive & Aesthetic Surgery
巻: 未 ページ: 未
Microsurgery
巻: 39(3): ページ: 263-266
10.1002/micr.30409