糖尿病性足潰瘍などの創傷治癒遅延は、慢性炎症により皮膚潰瘍が生じることによって引き起こされる。慢性炎症性潰瘍は通院期間も長く経済的な負担も余儀なくされる。慢性炎症では炎症期が遷延することによって潰瘍が生じていると考えられ、実際そのことを証明する論文も散見される中で、マクロファージの影響が強く出ているとの報告もある。研究代表者は糖尿病性皮膚潰瘍に対して糖尿病治療薬であるPPARγアゴニストを徐放し長期局所投与を行うことによって早期に治癒することを証明しその中でマクロファージの影響が強く出ている場合には慢性炎症性潰瘍すべてに作用すると考え研究を行った。
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