研究課題/領域番号 |
17K17034
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
積山 真也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90795444)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 鼻弁狭窄 / CT / 3Dカメラ / 鼻腔容積 / 鼻閉 |
研究実績の概要 |
H30年度もH29年度と同様、鼻弁狭窄の概念および研究内容を形成外科と耳鼻咽喉科の学会で発表した。 H30年3月、rhinoplasty seminarで3Dカメラを臨床応用したという内容で発表した。H30年4月、日本形成外科学会でCT検査を利用した鼻弁狭窄の評価法の第2報を報告した。鼻弁狭窄は正確な評価法がないこと、概念を知る医師が少ないこと、耳鼻科の手術で修正することは困難なこと形成外科医に訴えた。H30年9月、鼻弁狭窄の概念とCT検査で鼻弁狭窄の評価を行なっていることを日本耳科学会で耳鼻咽喉科医に初めて報告した。鼻弁狭窄を安静時と強制吸気時の鼻腔容積の変化量として捉え、鼻閉を主訴に受診した患者のうちCottle testで鼻閉の改善が得られた患者を対象とし、CT検査と画像分析ソフトウェアを利用して鼻腔容積の変化量を測定するという方法である。H30年10月、CTと同時に3Dカメラでの外鼻容積の変化量を計測し、鼻腔容積の変化量と強い相関関係にあったという内容で日本頭蓋学顔面外科で報告した。侵襲性のあるCTから非侵襲的で簡便な検査である3Dカメラでの評価を可能にした。
H30年では、”鼻弁狭窄の概念の普及とCT検査を用いた客観的検査法の確率 第1報”というタイトルで、日本頭蓋学顔面外科学会誌34(3):p50-62に原著論文として報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
鼻弁狭窄のCTでの評価法を確率し、第1報という形で原著論文として報告できた。また、すでに非侵襲的な評価法へとシフトしており、CT検査と3Dカメラとの強い相関関係を示し、学会発表できた。
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今後の研究の推進方策 |
鼻弁狭窄の評価法として、CT検査でのカットオフ値を定め、第2報として論文で報告すること。 また、3D検査で代用できることが示せており、3Dカメラでのカットオフ値を定め、学会発表や英語論文で報告すること。 これらにより鼻弁狭窄の概念を広め、慈恵医大を超えてどの病院でも簡易的に鼻弁狭窄を客観的に評価し、治療につなげること。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究では物品費としてCT解析のシステムのランニングコストが大きいが、研究がスムーズに進んでおり、すでに3Dカメラによる報告をしている段階であったため、H30年度分の出費の主軸は報告にした。そのため、CT解析のシステムのランニングコストを医局が負担することとなったため。
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