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2017 年度 実施状況報告書

Kinect v2 センサーを用いた顔面神経麻痺評価法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K17039
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

曽束 洋平  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40437413)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード顔面神経麻痺 / 評価法 / Kinect V2 / Kinect
研究実績の概要

Microsoft Windows 10環境下にて、Microsoft Visual Studio Professional 2015 & Kinect for Windows SDK 2.0以降を用いて、プログラムを作成した。
SDKにてFace Trackingが可能となっており、顔認識システムが備わっている。Face Tracking機能では、顔より識別点を抽出しその3次元座標を得たり、自動で顔の動きを検出し表情を表すパラメーター値を取得したりすることも可能である。識別点は2000点程度ある。
改良されたKinect v2のSDKでは顔の動き・表情を評価するシステムが予め17項目も備わっており、それを利用したプログラムを作成することができた。
Kinectにて研究代表者の顔面の動きの動画を撮影し、それを作成したプログラムへ取り込み、プログラムをデバックしつつ、プログラムの開発を進めた。旧式のKinectでは特に難しかった眼瞼の評価も可能であり、精度がかなり向上していると示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は顔面神経麻痺評価プログラムの作成の完成を目指した。その点においてはプログラムがおおかた完成し、おおむね順調に進んでいると思われる。

今後の研究の推進方策

顔面神経麻痺患者に研究の趣旨を説明し、同意を得られた患者のみに協力してもらい、顔面神経麻痺の動画撮影を行なう。
柳原法と作成した顔面神経麻痺評価プログラムとで、相関関係があるかどうか評価する。
カンファレンスにて顔面神経麻痺患者の動画を流し、医局員に見てもらい、柳原法に基づいて顔面神経麻痺の程度を点数化してもらう。バイアスを除くために研究代表者を除く医局員にて評価してもらう。また、検者の経験による差を少なくするため、専門医取得医(6 名を予定)に評価してもらう。
同時に動画を作成した顔面神経麻痺評価プログラムで自動で評価し、点数化した結果を出す。その結果と医局員が柳原法で評価した点数との間に相関関係があるかどうか評価する。

次年度使用額が生じた理由

Kinect v2 の動作に必要なスペック要件は、OS はWindows10 以降、接続端子はUSB3.0、CPU は64bit Dual-Core 2.66Ghz 以上、グラフィックカードはDirectX11 互換グラフィックカードであり、ややハイスペックなコンピューターが必要である。次年度は実際に動作させるためコンピュータの購入を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Kinect V2(Xbox One Kinect センサー)を用いた顔面神経麻痺評価の可能性2017

    • 著者名/発表者名
      曽束 洋平 河合 建一郎 垣淵 正男
    • 学会等名
      第40回顔面神経学会
  • [学会発表] Could Microsoft Kinect V2 be an alternative grading system for facial paralysis?2017

    • 著者名/発表者名
      Yohei Sotsuka, Kenichiro Kawai Hisako Ishise, Toshihiro Fujiwara Soh Nishimoto, Masao Kakibuchi
    • 学会等名
      13th International Facial Nerve Symposium
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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