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2018 年度 実施状況報告書

敗血症の重症化のメカニズム解析と治療的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17K17043
研究機関東京大学

研究代表者

比留間 孝広  東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (40572277)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード敗血症 / 免疫抑制 / 腹膜炎 / 肺炎 / 免疫賦活療法 / 腸管虚血再灌流
研究実績の概要

今までCLPによる腹膜炎後の緑膿菌肺炎をおこすtwo hit model、それに免疫賦活としてIFNβをしようすることで、死亡率やその免疫学的動態がどうなるかを研究をおこなってきた。
次の段階として、マウスの腸管虚血再灌流モデルを作成し、その後の緑膿菌肺炎を起こす新たなtwo hit modelの作成が近々の目標であり、最終的にはこのモデルにIFNβを投与し、前のモデルとの比較検討まで行うのが木曜である。
今回はその前段階として、マウスにおいて腸管虚血再灌流(I-IRI:intestinal ischemic reperfusion injury)モデルの確立と条件設定を行った。マウスを麻酔後開腹し、上腸間膜動脈を同定し、クリップにより一定時間クランブし、デクランプすることで腸管の虚血再灌流モデルを作成した。コントロールとして、開腹のみを施行し、一定時間後閉腹したshamマウスを作製した。
クランプ時間は60分以上では、重症化し、死亡率も高かった。30分、45分では一定数は死亡するが、中等症モデルとして使用できると判断した。その際の遠隔臓器の標本(肺、腎臓、肝臓)などを摘出し、虚血再灌流が遠隔臓器に与える影響を調査中である。病理学的な評価を行い、免疫染色などによりより詳細な検討を行う予定である。
マウスの血清の採取を行っており、今後サイトカインの計測などを行っていく予定である。
重症度の指標としてマウス血清のBUNを測定し、腎障害の程度を定量化している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

腸管虚血再灌流(I-IRI:intestinal ischemic reperfusion injury)モデルの確立と条件設定に時間を要している。クランプ自体が30分、45分、60分と時間を要するため、一回の処置に時間がかかることもその理由の一つである。

今後の研究の推進方策

先ずは腸管虚血再灌流モデルが遠隔臓器に与える影響を掘り下げて、検討する予定である。具体的には、各臓器の病理学的評価、免疫染色を行い、肺であればBALを採取後サイトカインの測定である。血清ののサイトカイン測定も行う予定である。
その上で当初の予定の通り、腸管虚血再灌流後に肺炎をsecound attackとして加えていく予定えある。

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公開日: 2019-12-27  

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