腹膜炎後の院内肺炎による敗血症を想定し、回盲部結紮穿孔後の緑膿菌肺炎をおこすtwo hit動物モデルに対し、インターフェロンβ投与の効果を検討した。腹膜炎により肺炎はより重症化し、インターフェロンβは治療効果を示した。また肺炎直前の肺胞マクロファージの貪食能を評価し、腹膜炎により貪食能が低下し、インターフェロンβは貪食能を回復させた。またショックや手術による虚血再還流を想定し、first hitとして腸管虚血再還流の動物モデルの生存率と多臓器障害を評価した。虚血時間の延長により重症化し、また腸管虚血再還流による多臓器障害が起こることが確認された。
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