ARDS(重症呼吸不全)患者の気道上皮被覆液検体から細菌の全ゲノム核酸を抽出し、次世代シークエンス法を用いてARDSの常在菌叢パタンを解析した。結果、Staphylococcus、Streptococcus、Enterobacteriaceaeの菌量と予後との相関が示された(Respir Res. 2019;20:246)。また、病原体が証明されているARDS患者の方が、病原体が証明されていないARDS患者よりも死亡率が有意に低かった。さらにARDS患者において、病原体の証明は院内生存率上昇の独立した因子であることが判明した。
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