研究成果の概要 |
本研究は, 大規模災害時に小児多数傷病者の治療および搬送の順位を決定するための緊急度判定スコアリングツールを開発することを目的に実施した。生理学的徴候(呼吸数,脈拍数,収縮期血圧,意識レベル)、解剖学的異常所見の有無、医療的介入の有無を数値で評価し、その合計点に基づき緊急度を判定する新基準を策定した。日本外傷データバンクデータを用いて新基準の有用性を検証し、新基準が小児緊急度を客観的に評価できることを示した。新基準を用いた緊急度判定が簡便に実施できるアプリケーションツールも開発した。 本研究で開発した小児緊急度判定スコアリングツールは、実用性と汎用性を検証し広く普及を目指す。
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