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2018 年度 実施状況報告書

難治性口腔粘膜疾患の病態解明における樹状細胞上のAdam10の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K17108
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

藤田 康平  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80624634)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード樹状細胞 / 免疫学 / 酵素
研究実績の概要

昨年度の計画であったmEFの細胞上でのADAM10の機能の解析を行い、樹状細胞上のADAM10が樹状細胞の分化に必要なサイトカインであるFlt3Lを切断することを証明した。また、Notch欠損モデルマウスの解析とNotchとADAM10の欠損モデルマウスの解析を行うことにより、樹状細胞の分化にNotch以外の経路があることを証明した。昨年度の研究の結果を米国科学アカデミー紀行(以下、PNAS)に投稿している。
PNASの査読への対応として、DC上からADAM10を欠損させたマウスのより詳細な免疫細胞への影響の解析を行っている。
このマウスにおける代表的な免疫細胞であるCD4+T細胞やCD8a+T細胞、すべての樹状細胞、B細胞についての解析の結果、特定の樹状細胞の分化にADAM10が関与していることがわかった。さらに多臓器での樹状細胞の分化にも影響が見られず、Adam10を樹状細胞上から欠損させた結果は、脾臓にてのみの変化であることが示された。それらの結果をまとめ再投稿の準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

結果をまとめたものを投稿し、査読に対応中であるため。

今後の研究の推進方策

査読者への返答を行い、論文を完成させる。
内容については、昨年度の計画を概ね含んだものとなる。

次年度使用額が生じた理由

昨年度は、海外学会の出張費に予想以上の費用がかかり、本年度の資金を前倒し請求した。一度に請求できる金額が10万年単位であったため、請求分の差額が生じた。この差額は、最終年度に結果をまとめるためのソフトウエアの購入に使用する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 三黄瀉心湯が有効であった脳梗塞既往のある再発性アフタの1症例2018

    • 著者名/発表者名
      小澤夏生, 藤田康平, 佐藤英和
    • 雑誌名

      日本歯科東洋医学会誌

      巻: 1 ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [学会発表] 汎血球減少症の多数歯抜歯において周術期管理を実施した一例2019

    • 著者名/発表者名
      小沼寛明、角田和之、潮田裕梨、加藤伸、藤田康平、池浦一裕、石井秀太朗、清水博之、森川暁、中川種昭
    • 学会等名
      日本有病者歯科医療学会
  • [学会発表] 同種造血幹細胞移植患者における唾液分泌量と唾液緩衝能に関する臨床的検討2018

    • 著者名/発表者名
      池浦一裕、工藤葉子、藤田康平、佐藤英和、加藤伸、加藤淳、森毅彦、中川種昭、角田和之
    • 学会等名
      がん口腔支持療法学会
  • [学会発表] Laugier-Hunziker-Baran症候群の1例2018

    • 著者名/発表者名
      金生茉莉、藤田康平、加藤 伸、池浦一裕、中川種昭、角田和之
    • 学会等名
      日本口腔内科学会
  • [学会発表] Clinical characterization of oral symptoms in paraneoplastic pemphigus patients2018

    • 著者名/発表者名
      Kohei Fujita, Shin Kato, Kazuhiro Ikeura, Yoko Kudo, Taneaki Nakagawa , Kazuyuki Tsunoda
    • 学会等名
      International Association for Dental Research
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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