研究課題
本研究では「口腔癌癌幹細胞における形質獲得制御miRNAの探索」を目的として以下の項目を実験項目を計画した。昨年度に引き続き、以下の研究を行った。1)癌幹細胞制御miRNAの同定:SAS-5.1細胞の亜株を用いて、CDDP耐性と造腫瘍性の亢進に伴い発現が亢進するmiRNAをマイクロアレイにより探索した。2)miRNAによる癌幹細胞形質獲得機序の検討: CDDP耐性およびEMT形質の誘導時における同定したmiRNAの機能を検討するために、miRNAの強制発現を行った。最初に、EMTが誘導される前の細胞株(SAS-3.4)を用いて、miRNAを強制発現させ、細胞増殖能、抗癌剤耐性およびEMT誘導をin vitroの解析から評価した。次にSAS-5.1細胞を用いてmiRNAの発現をRNA干渉法を用いて抑制しその細胞増殖能、抗癌剤耐性およびEMT誘導が解除されるかを評価した。以上の研究結果をまとめて、学術雑誌(Cancers (Basel))に投稿し、掲載された。
すべて 2020
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Cancers (Basel)
巻: 12 ページ: E856
10.3390/cancers12040856