健全エナメル歯質をOCTを用いて観察すると、空気 とエナメル質の光の屈折率の違いから、エナメル質表面で光が反射し輝度が上昇し白く見える。エナメル質脱灰部も輝度が上昇し、周囲の健全エナメル質と比較すると白く見える。これは、脱灰によりエナメル質に微小な欠陥が形成された部分に水や組織液が侵入し、屈曲率の変化が生じるためである。歯質の脱灰の状態 とミネラル密度と屈折率の変化に相関があり、脱灰により近赤外線レーザーの減衰係数が変化し、画像深度が低下することがわかっている。 本研究では、イオン徐放能と酸緩衝能を併せ持つS-PRGフィラーは、周囲エナメル質への脱灰抑制効果が示された。
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