口腔内サンプルよりバイオフィルムを作製したところ、細菌数はいずれのモデルにおいても経時的に増加することが明らかとなった。さらに、共焦点レーザー顕微鏡等で定性的に解析したところ、観察期間中はほぼ生菌からなるバイオフィルムが形成されることが明らかとなった。また、走査型電子顕微鏡を用いたバイオフィルムの微細形態学的観察では、経時的にバイオフィルムの厚みが増し、構造が複雑化していく様子が観察された。さらにピロシーケンス解析では、いずれのモデルにおいても類似した構成細菌が認められた。以上の結果より、今回作製したex vivoバイオフィルムは経時的に生菌数が増加するとともに成熟することが明らかとなった。
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