歯科治療で扱う病気は,虫歯や歯周病,歯科矯正,顎関節症など多岐にわたるが、歯磨き,食生活,頬杖をつくなどの日常の環境や習慣が疾患の発症に関係することが多い.今回着目したエピジェネティックな制御とは,環境による遺伝子制御として近年注目されている.歯科疾患は環境要因が疾患発症に関わることが多いにも関わらず,エピジェネティックな制御との関連はこれまであまり研究されてこなかった.本研究で歯科疾患とエピジェネティックな制御の関連が示唆されたことにより,未だ解明されていない歯科領域の難病や治療法の開発に貢献できる可能性が期待される.
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