研究課題
若手研究(B)
レーザー積層造形体に、サポート構造を付与することで、造形時の冷却速度が増加し、結晶粒の微細化が図れることや、残留応力の発生を低減できることが明らかとなった。これにより、積層造形法により製作した造形体の疲労強度を向上することが可能となり、造形時の造形方向に対する試料角度によって発生する異方性を低減できる可能性が示唆された。
歯科補綴
本研究により、造形時の試料の角度の差による異方性が低減され高強度の造形体が得られることから、大型で複雑形状の歯科補綴装置にもSLM法を応用できるようになり、煩雑な従来型歯科技工プロセスの多くをデジタル化することが可能となる。これにより、歯科補綴装置の精度・再現性の向上,質の均一化,医療廃棄物の削減,治療ステップの簡便化・可視化が可能となり、医療費の大幅な削減や患者の健康寿命延伸につながる。