都市部一般住民を対象に、国立循環器病研究センターにおいて、基本健診ならびに歯科検診を行って、口腔と全身の健康について調査を行い、以下のような関連を見出した。 1、咀嚼能率の低下は慢性的ストレスと関連している可能性が示唆された。2、咀嚼能率の低下を軽減する上で継続した歯科定期受診が有用である可能性が示唆された。3、年齢、性別、機能歯数、最大咬合力、咬合支持、唾液分泌速度を予測因子として構築した咀嚼能率低下予測モデルは、約5年後の咀嚼能率低下を定量的に予測し、必要に応じた咀嚼指導や歯科補綴治療の介入により咀嚼能率低下を予防するうえで有用なツールになると考えられる。
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