一般的な義歯製作法における概形印象採得(顎のおおまかな形態を記録するための型取り)と精密印象採得(最終的な取り外し型の入れ歯の形態を反映した型取り)、加えて機能印象である咬合圧印象採得(噛み合わせときの顎の形態を反映した最終的な型取り)によるデータを比較した。被験者は上下顎ともに3症例であった。平均年齢74.7±1.7歳、男性2名、女性1名であった。2つの形状(印象)の間で、差が一番小さくなるところの重ね合わせの一致度を比較した。概形印象と咬合圧印象の差は、概形印象と精密印象の差に比べて、上下顎ともにわずかに大きい結果となった。
|