研究課題/領域番号 |
17K17176
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山崎 陽 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (20713382)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 偏咀嚼 / 遊離端欠損 / 補綴治療 / インプラントオーバーデンチャー / 残根上義歯 |
研究成果の概要 |
片側臼歯部遊離端欠損患者56名(部分床義歯23名、固定性インプラント25名、残根上部分床義歯8名)の補綴治療前後における被験食品自由咀嚼時の両側咬筋筋電図(MPI)、偏咀嚼の認識度(VAS)を測定した。 片側臼歯部欠遊離端損患者が示す偏咀嚼に対し、部分床義歯治療よりもインプラント治療の方が、主観的また客観的にも改善することが示唆された。 研究期間以内に片側臼歯部遊離端欠損に対するインプラントオーバーデンチャー症例がなく、残根上部分床義歯を装着した者の測定を行なった。しかし症例数が8と少なく統計的な比較は難しかったが、部分床義歯治療と比較すると偏咀嚼の程度は減少傾向だった。
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自由記述の分野 |
補綴治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における被験者の適格基準を満たすインプラントオーバーデンチャー患者はいなかった。しかし、被験者が少ないものの、残根上義歯装着患者の偏咀嚼指数は、部分床義歯患者のそれよりも低い数値となった。これは残根による義歯沈下抑制が影響したと考えられる。さらに維持力も期待できるインプラントオーバーデンチャーでは更なる好結果が期待できると考えられる。超高齢社会の現在において、寝たきりや人の手を借りなければいけなくなった時を想定すると複雑な設計のインプラント治療は避けるべきであり、このような小さな欠損範囲でのインプラントオーバーデンチャーの効果を示せれば、患者や介護者に優しい口腔内が増えることになる。
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