超高齢社会を迎える日本において、高齢者のQOLの向上が課題となる。中でも、骨再生で使用する骨補填材はこれまでに多くの製品があり、その形状、化学組成については現在も広く研究されている。本研究成果は骨補填材の機能を向上するために化学的に2種の骨補填材を層状にコートした二相性骨補填材に関する研究成果であり、実際に骨形成能力が向上することを見出している。また、本研究成果で得られた二相性骨補填材の化学組成はどれも医療材料として使用されており、安全性の観点からも製品化までのロードマップは長くないと期待できる。以上のことから、本研究成果は口腔外科分野、整形外科分野に大きく貢献できるものであると確信する。
|