被験者の上顎全部床義歯のレプリカ製作:造影性のあるスキャニングレジンと複製義歯用の印象を用い,被験者30名分のレプリカ義歯を製作した. FEAモデル構築:FEAモデルを構築するにあたり,コーンビームCT でレプリカ義歯を撮影し,そのDICOMデ ータをPC に入力した.構築するモデルは上顎全部床義歯部、義歯床下粘膜部、シーネ部の3つで、これらを合わせてFEAモデルとした. 粘膜部後縁に発生した応力の解析:先行研究にて荷重した部位は上顎全部床義歯の後縁が浮き上がる動態となった.義歯床後縁と粘膜との間に力が加わり,義歯が脱離すると考えられる.そのため,FEA モデル上で同部位の荷重を行い,義歯床下粘膜部後縁に発生した最大主応力の解析を行った.
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