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2018 年度 実績報告書

正確度(Accuracy)と精度(Precision)に着目した咬合高径決定法

研究課題

研究課題/領域番号 17K17199
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

田中 佑人  大阪歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (10711038)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード咬合高径 / 正確度 / 精度
研究実績の概要

初年度において、顎間関係を運動生理学的に決定する方法を開発することを目的とした研究を行った。
安静時空隙利用法(Niswonger)を利用して咬合高径を決定した上下全部床義歯を製作し、良好な経過を得ている無歯顎者9名を選択した.被験者の咬合高径を変化させるための口腔内装置を作製した。被験者には、様々な顎間関係条件において、画面上に映し出されるターゲットフォースを狙って、自身の咬合力を調節するよう指示した。ターゲットフォースと、発揮された咬合力とのずれを正確度(Accuracy)とし、発揮された咬合力の安定性を精度(Precision)とし、両パラメータと顎間距離との関係を評価した。その結果、適正な咬合高径の条件では、咬合高径を変化させた条件と比較して、有意に高い正確度と精度が認められた。以上の結果から、この関係を利用すれば、咬合高径を機能的に決定することが可能であると考えられる。
次年度には、カロリンスカ研究所(スウェーデン)のProf.Trulssonらの研究グループの実験プロトコルに参画し、適切な咬合高径においては、試験食品の破砕を最も効率よく行うことができることが分かった。また、その制御機構は、閉口筋筋紡錘に振動刺激を与えてIa線維を活性化することにより、かく乱される現象を得た。さらに、これは閉口筋以外の筋紡錘を刺激した際には同様の結果は得られなかった。これらの結果より、咬合力の制御機構には筋紡錘の機能が関与していることが示唆された。
以上、2年間の研究期間において、1編の国際誌の掲載を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [国際共同研究] カロリンスカ研究所(スウェーデン)

    • 国名
      スウェーデン
    • 外国機関名
      カロリンスカ研究所
  • [雑誌論文] Vibratory stimulus to the masseter muscle impairs the oral fine motor control during biting tasks2019

    • 著者名/発表者名
      Kumar Abhishek、Tanaka Yuto、Takahashi Kazutaka、Grigoriadis Anastasios、Wiesinger Birgitta、Svensson Peter、Trulsson Mats
    • 雑誌名

      Journal of Prosthodontic Research

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      10.1016/j.jpor.2018.10.011

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2019-12-27  

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