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2022 年度 実績報告書

外側性骨造成を目的とした骨形成促進因子含有骨梁構造型骨再生ユニットの確立

研究課題

研究課題/領域番号 17K17205
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

秋野 徳雄  東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (10736002)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード直的骨造成 / 未焼成ハイドロキシアパタイト/ポリ-DL-乳酸 / 遺伝子組換えヒトbFGF / 骨補填材 / 組織形態計測 / 骨形成 / 新生血管増生 / 塩基性線維芽細胞増殖因子
研究実績の概要

我々は先行研究において、垂直的骨造成を目的とした立体形状を有する多孔性の未焼成ハイドロキシアパタイト/ポリ-DL-乳酸(以下,uHA/PDLLA)ブロックの垂直的骨造 成における有用性を報告した.近年,遺伝子組換えヒトbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)は未分化間葉系幹細胞の増殖を促し,新生骨の形成を促進することが報告され ている.本研究では,多孔性uHA/PDLLAブロックにbFGFを併用し,骨造成における有用性を評価する。
日本白色種兎の頭蓋骨を用いて、対照群としてuHA/PDLLA単体,実験群としてbFGFを浸透させたuHA/PDLLAを作製した(uHA/ PDLLA+bFGF)を移植し、4週及び12週における移植部の新生骨をマイクロCTにて放射線学的計測および組織形態計測にて新生骨再生(面積率)と血管増生の計測を行った。
骨塩量(BMC),骨体積(BV) は,uHA/PDLLA群,bFGF+uHA/PDLLA群共に4週から12週にかけて増加した。また,BMC及びBVともに,術後4週で実験群 は対照群と比較して有意に高い値を示した.組織形態計測分析において、新生骨再生 (面積率)及び血管増生では共に、4週で有意差が認められた。
今回の研究において, 外側性垂直的骨造成に適応する骨補填材としての特性を明らかにし, 両群に新生骨の増加が確認された。bFGFは未分化間葉系細胞に対して増殖促進作用及び血管新生促進作用を示し,これらの作用により増殖した 細胞は骨芽細胞へと分化することが明らかにされている。本研究において BMC,BV共に両群で4週から12週にかけて増加 し,4週において実験群で有意に高い値を示した.術後4週においてbFGF+uHA/PDLLA群で高い骨形成量を示したことから,uHA/PDLLAとbFGF の併用は早期の骨造成に有効である可能性が示唆された.組織形態計測も同様に有意差がみとめられた。bFGFを添加することにより早期の骨形成及び新生血管増生の促進が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 多孔性ハイドロキシアパタイト/ポリ-DL-乳酸(uHA/ PDLLA)を用いた垂直的骨造成におけるbFGFの効果2022

    • 著者名/発表者名
      井汲 玲雄,秋野 徳雄,上妻 渉,飯島 甫,立川 敬子,春日井 昇平
    • 学会等名
      日本口腔インプラント学会
  • [学会発表] The effect of bFGF on Vertical Ridge Augmentation using Porous Composite Hydroxyapatite poly-DL-lactide2022

    • 著者名/発表者名
      IKUMI R, AKINO N, KOUZUMA W, IIJIMA H, TACHIKAWA N, KASUGAI S
    • 学会等名
      European Association for Osseointegration, Lisbon
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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