本研究では、エピジェネティクス修飾を応用し、歯根膜由来マラッセ上皮細胞から歯原性上皮幹細胞を作製し、間葉系幹細胞との器官原基法を用いた歯胚形成能について検討することを目的とした。 まず、マラッセ上皮細胞から歯原性上皮幹細胞を作製し、歯髄幹細胞を含んだ間葉系歯髄細胞と器官原基法を用いて共培養を行い歯胚様細胞塊を作製した。その後、歯胚形成に関与するCD29の発現解析を行った結果、CD29陽性細胞率の有意な上昇を認めた。 その後、この歯胚様細胞塊を免疫不全マウスの頭蓋骨へ移植し歯胚形成能の検討を行ったが、移植組織から硬組織形成を誘導することは確認できなかった。
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