ナノ秒パルスNd:YAGレーザを2種類の部分安定化ジルコニア(Y-TZPおよびCe-TZP)に照射し,深さ30 μm,幅30 μmの凹凸微細構造を表面に形成した.Ce-TZPではレーザ照射後表面が黒変しており,EDX測定の結果,Y-TZPに比較してより多くの表面酸素原子の欠損が確認できた.レーザ照射ジルコニアインプラントをラット大腿骨欠損部へ4週間埋入した.比較対象としてそれぞれをブラスト+酸処理したインプラントを用いた.その結果,Y-TZPの場合,ブラスト+酸処理群に比較してレーザ処理群で有意に高い骨-インプラント接触率が得られたが,Ce-TZPではレーザ処理の効果は見られなかった.
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