片側性および両側性唇顎口蓋裂患児(CLP)に対するPresurgical nasoalveolar molding plate(PNAM) を用いた術前顎矯正治療は、患児に対する哺乳補助ならびに口唇形成術前の歯槽外鼻形態の改善、術後の外鼻形態の安定を目的に行われている。本研究では、口唇外鼻形態の継時的変化を3次元的に分析し、軟組織形態がどのように変化しているか、PNAM治療の効果を明確にすることを目的とした。 PNAM治療によりCLP患児の鼻柱長は延長し、顎裂部は縮小し、口唇外鼻および歯槽形態は良好な形態を得ることができた。PNAM治療は口唇形成術において有利な形態に是正できることが示唆された。
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