シェーグレン症候群(SS)は、口腔内の慢性炎症や唾液分泌量の低下、乾燥症状を引き起こす全身性の難治性自己免疫疾患であり、現状ではSSに対する治療は乾燥症状に対する対症療法が基本となってしまう。本研究では近年注目を浴びている核酸デリバリーシステムを利用した新しい治療法の開発を目指すべく、原発性シェーグレン症候群モデルマウス(IQI/Jicマウス)を使用し、SS特異的に上昇するmiRNA146a-5p とmiRNA146b-5pを同定した。この結果はmiRNA-146aとmiRNA146b-5pを将来的にシェーグレン症候群に対する核酸デリバリーシステムを利用した治療に使用できる可能性を示唆した。
|